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2012/08/10 (Fri) Comment(0)
この話を初めから → 赤い人魚と青い人形の話 1


既存のお話をこねくり回して新しい話を作ってみる試み、の結果できあがったのがこの話です。
伝えられるのはたぶんここの部分だけ。
真実は秘されるのが伝承の常ですね。




川の流れの急になるところ、大きく蛇行し、水底は流れにえぐれて深く淵のようになっている。昔は航行の難所だったその淵には、身を捧げて守り部となった美しい娘の伝説があるという。
 
半身は人、半身は魚。歌声あまやかなその守り部に、ある時、恋をした人形師があった。
人形師は守り部の人魚を恋うあまり、その命を人形に封じてしまう。
人ならぬ身となった人形師を哀しみながら愛しみ、人魚は彼を受け入れた。
以来、その淵では人魚と人形が重ねる歌声を聴くことができるのだ。
 
行いが善ければ、彼らの歌を聞き、寄り添うのを目にすることもできるだろう。
村の老夫婦がそう語ってくれた。
 
 
 
二人は今も、あの淵にいる。
 

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