カイメイ中心
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VOCALOID二次創作小説サイト
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メイコ愛をこっそり謡う
ついったで流れていた話題に食いついて、忘れ去られた頃にアウトプット。
DIVAモジュ スミレ×ローレライです。一応それぞれのテーマ曲を織り込んだ…つもりがメインテーマ忘却心中です。
いっぱい独奏歌聞いてたのに…ウッ
15話分ほど続きます。
追記:申し訳ないです。注意を忘れてました。
注意
※メイコが比喩でなく人魚。
尻尾が魚で水の中住まいです。
DIVAモジュ スミレ×ローレライです。一応それぞれのテーマ曲を織り込んだ…つもりがメインテーマ忘却心中です。
いっぱい独奏歌聞いてたのに…ウッ
15話分ほど続きます。
追記:申し訳ないです。注意を忘れてました。
注意
※メイコが比喩でなく人魚。
尻尾が魚で水の中住まいです。
黒い夜空に細い月が浮いている。瞬く星の下に風もなく、滔々と流れる川音だけが時の過ぎるを語っていた。
行き交う舟もない夜半である。メイコは水から上がり、川中の岩に腰をかけ月を見ていた。
森には夜鳴き鳥の声だけがさざめいて、人ならざる者たちの時刻である。僅かばかり気も緩み、そうっと唇を開いた。
歌は控えている。人ざるものの歌声など、人には恐れを抱かせるだけだからだ。メイコがここに封じられた由縁を思えば必然、躊躇われた。
歌声が川面を踊る。平生は川底に隠れ棲む魚たちが上り浮いてきて跳ねた。飛沫が月光を珠と輝かせる。
静かに歌声が細くなると、音の終りに拍手がかぶさった。メイコはその乾いた音に驚き振り返る。暗がりの中、河岸を見詰めるとそこに人の姿があった。
「初めまして、美しきローレライ」
姿形は青年。メイコは人ざるものの感覚で認め、目を瞠った。魚どもはいつしかまた、水底に隠れ息をひそめている。
「貴女にお会いしたかった」
微笑は遠い日の面影を湛えていた。黒々とした水面にメイコの呟きが零れ落ちる。
「カイト」
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