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カイメイ中心 * VOCALOID二次創作小説サイト * メイコ愛をこっそり謡う
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2012/08/13 (Mon) Comment(0)
犬蓼の番号は②です。⑨のフォロワーを存分に辱め、⑤のフォロワーには今日一日服従しましょう。
http://t.co/NQSpEyFd
 
と出たのですが⑨番さんがTLにおらず、
 
犬蓼の今日のカップリングは怪盗ブラックテール×スカーレットです。 
http://t.co/XILm3nSa 
 
と診断が出たのでテールちゃんにスカーレット様を辱めてもらおう!と思ってみました。
正直申し訳ない。






あの女には足音がない。ほんもののネコみたいに。
ひたひたと忍び寄ってきて、三日月みたいに撓めた金色の目で覗き込む。
「ほぅら、ごはん」
鼻にかかった甘い声で言う。顔を背けて拒めば、ますます嬉しそうな顔で嗤うのだ。
「餓えたことのない貴族様は、頑なでいいわねー」
上から、見下ろして。
「いつまでもつかしら」
 
      ・・・
 
頼まれて盗んできたけれど、管理しているうちにとても気に入ってしまった。
高潔を身で示すようなその態度、眼差し。いつか縋りついてくるかと思うとぞくぞくする。
「はい、あーん」
スプーンに乗せた特製のブイヤベースを差し出せば、ナノミクロン単位の隙も許さないくらいに固く唇を結んでますます顔を俯けた。これを欲しがった貴族の気持ちがよくわかる。
美しく、そして汚れないがゆえに稚い。
「ねえ? ごはん、食べないと死んじゃうのよ?」
テーブルの上の食器にスプーンを戻し、細い顎を掴んでこちらを向けさせる。見上げてくる山楂子色の眸。とてもきれい。この間王冠を割って取り出した紅玉も良かったけれど、今はこちらの方がずっと魅力的だ。
「この口割って、食べさてあげようか?」
唇を舐める。口移し。それとも。
「私があんたを食べちゃおうか」
やわらかな頬、薄い皮膚の下の下顎骨をたどるように耳に向かって舐め上げる。もう一度覗き込むと本気にしたのか一瞬だけ、宝石よりもきらびやかな眸が、揺れた。堪らない。
契約は反故だ。契約金だって別にもらってないし。
手枷足枷。充分だけれど、この赤いドレスの上に、似合いの革の首輪でも選ぼうか。

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